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豆知識 |
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| まりもとは・・・ |
- まりもを世に発表したのは、リンネ(Carl vonLinne)が1753年に「植物の種」と言う本の中で、Conferva
aegagropila Linnaeusとして書かれたものが最初です。そして1843年には、キュッチング(F.T.Kutzing)によって、オーストリアのツェラー湖に産する球状のまりもをAegagropila
sauteri Kutzingとして発表され、新たにマリモ属(Aegagropila)が作られました。
日本においては1894年、北海道大学の宮部金吾氏がシオグサ属に同定したのが初めです。その後、マリモ(毬藻)の和名は1898年に川上滝弥氏が植物学雑誌に報告し、Cladophora
sauteriとして種名まで明らかにしました。やがてまりもは天然記念物に指定され、1952年、藻類で唯一の特別天然記念物に指定されました。
- 本来は一本一本の糸状体をまりも糸状体といい、世界に分布するまりもの中でも、球状のものはまれです。現在、有名な阿寒湖の球状まりもは、調査により小さいものまで入れて約6億個と推定されていますが、これらは特別天然記念物に指定されているため、販売はもとより、皆さんが現地で採取することも出来ません。日本では環境の悪化やお土産まりもの普及により、まりも全般について減少の危険を問われています。
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| まりもの正式名称 |
- まりもを「マリモ」とカタカナで書くのは標準和名で、学術的な植物名は、このようにカタカナで書くのが普通です。一方、「まりも」や「毬藻」は一般名で、桜や鯉などという漢字のように、文学的な書き物などに使われます。また、「ト・カリプ」や「ト・ラサンペ」といった呼び名は、日本で一番先にまりもを知っていたアイヌでの地方名です。
- 外国では、「lake ball(湖のボール)」というような表現が多いですが、一般名として学名が利用されることもあります。事実、過去に「Conferva」、「Aegagropila」と呼ばれていた時代もあります。その点、日本は和名がきわめて豊富で、どんな小さな植物にもきちんと和名がつけられているので、とても便利です。万一、学名が変わっても、「マリモ」という和名は変わりません。
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| まりも 愛の伝説 |
| 昔、阿寒湖の酋長にピリカ(美しい)の娘セトナがおり、その下僕マニベといつしか恋仲となり、マニベが下僕である為に二人の恋ははかなく破れ、セトナは他の男と結婚することになりました。しかし、婚礼の当夜セトナはマニベを忘れられず、遠くからマニベのかなでる美しい草笛に誘われ湖畔に彷徨いでて月淡き湖水に二人は丸木舟をあやつり沖に出て、この世に
結ばれぬ運命を故郷の湖底に結ぼうと身を投げたのです。酋長を始め村人もその深く清い二人の心を初めて知り二人の幸せを祈りました。この激しい恋のセトナとマニベの魂が今もまりもの姿になって永遠に生きていると伝えられているのです。その後、相愛の男女がまりもに祈ると不思議と幸せになるといわれています。
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| まりも アイヌ伝説 |
| 昔、阿寒湖には年老いたカムイ(神)とベカンベ(菱)がいた。ある日カムイとけんかしたベカンベはカムイに阿寒湖を出て行くように言われ、湖から出て行くとき暴れまわったあげく、近くに生えていた藻を取ってカムイに向かって投げつけた。藻は湖の波の間を転がっているうち、いつの間にか丸いト・カリプ(まりも)になった。そしてそのト・カリプが自然に増えて今のまりもを形成するようになった。
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| まりもの増え方 |
- 現在まりもの増え方(繁殖)について、阿寒湖にあるまりも展示観察センターでは以下の表現で説明しています。、
- 生まれる(胞子の形成と発芽)
- 伸びる(糸状体への成長)
- 密生する(糸状体の集合化)
- 丸くなる(球状まりもの形成)
- 集まる(球状体群落の形成)
- くずれる(大型化と空洞化)
- 当社でもこの点についてもっと調べていきたいのですが、増え方についての詳しくて正確な文献は見当たりません。情報によると、まりもがある程度大きくなると、横に伸びてきた糸状体が互いに絡み合って、小さな球状をまるで瘤のような感じでその表面に作りだし、やがてその小さな球状(子まりも)がまるで産み落とされるように分離して、新しい小さなまりもを作り出すと言われています。
- 今までに何度か10cm級の大きなまりもを手に入れたことはありますが、やはりその幾つかに小さな球状(子まりも)がくっついていました。そのうち多くの飼育者達からの情報が寄せられ、まりもの増え方についてより正確な情報をお届けすることが出来ると思います。
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| まりもの成長 |
- 一個のまりもは多くの糸状体の集合で、まりもの成長というのは一本一本の糸状体が成長することと、糸状体の数が増えることの総合のことです。糸状体の成長というのは、細胞分裂により細胞数が増えることで、数が増えるというのは、伸長の末先が切れて増えることです。しかし、一般に成長というのは、直径が大きくなるということでしょう。
- まりもは非常に成長の遅い生体なので、専門文献でもはっきりとした記録は記されていません。ただ、阿寒湖のまりもについては10cm程度に成長するのに100年以上もかかると言われています。北方の寒冷地に住むまりもにとって、天然の自然条件はあまり良いとは言えません。もし日本の水草マニアのアクアリストが本格的にその飼育に挑めば、かなり良い成長が見られるのかもしれません。
- また、一般にお土産のまりもとして売られるまりもでも、整えた環境で飼育すれば若干の成長は見られます。それは数ヶ月単位であれば、はっきりと目にわかる成長だと思います。まりもの一本一本の糸状体も生きていますので、CO2・肥料・光量・ミネラル鉱石が十分な水草水槽であれば、徐々にではありますが成長を見られると思います。おそらく、阿寒湖のまりもも厳寒の北海道でなく、最高の養殖水槽で飼育されれば、もっと早い成長が見られるものと思います。
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| まりもとミネラル鉱石 |
- まりもはもちろん植物であり、光合成によって成長していきます。そして、光合成は太陽光と水中の二酸化炭素によって行われます。しかし、この光合成と別に、まりもの生育に欠かせない水の条件があります。水道の水はミネラルウォーターとは違い、きれいではありますが、必要十分な要素を含んでいません。そこでミネラル鉱石を水中に入れることにより、鉱石中から溶け出す無水ケイ酸や酸化アルミニウムの作用や、ミネラル鉱石にミクロな穴が非常に多く空いていることにより、水の中のカルキ分や有害な重金属元素、また大腸菌等の雑菌を吸着除去する働きが非常に大きいのです。
- ミネラル分はあらゆる生命体にとって必要不可欠なものですが、カルシウム、マグネシウム、カリウム、マンガン、ケイ素、鉄、リン、チタンなどの元素がバランスよく、しかも適量含まれているため、生体の健康を効果的に維持、増進します。ミネラル鉱石を水に入れ、数時間静置しておくだけで、生体に好ましい適量のミネラル分を溶出し、pHも極端な酸性に傾くのを防ぎます。ミネラル鉱石の成分は無限に溶け出すわけではありませんので、3〜4ヶ月を目安に取り替えていただくことをお勧めします。かわいいまりもをより良い生育条件で飼育するには、ミネラル鉱石の水中への添加は必要不可欠と言えます。
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| まりもの浮力 |
- みなさんは中学生のときに習った緑色植物の光合成と言うのを覚えていますか?
緑色植物が、外部からの光のエネルギーを使って、水と二酸化炭素からブドウ糖を作り出すことを光合成と言います。そしてその時に、葉緑体内のクロロフィル(葉緑素)が水を分解して酸素を出します。この時、緑色植物はその表面に、小さな酸素の泡を作ります。一般の水草は根が付いているため、浮くことはありませんが、まりものような根のない植物は、その表面及び内部に酸素の気泡が数多く出来ることにより、一時的に浮き上がることがあります。
- まりもの比重は大体1.2〜1.3ぐらいなので、そのままでは浮かび上がることはありません。ですから、もしあなたの飼育しているまりもが水面に浮かび上がったとしたら、それはまりもが光合成をしていると考えてください.そしてこの光合成がまりもの成長につながります。しかし、この表面に酸素の気泡がまったく付いたことがない、つまり光合成をしたことがないという飼育下では、ほとんど成長が見られません。
- しかし、一般の水草に比べ、まりもは飼育しやすい植物であり、たとえば小さなガラスケースでも、陽が当たる場所に数時間置くと、この光合成を容易におこなってくれます。ただし、気をつけなければいけないのは、強い太陽光を長時間当てると、かえって枯れさせてしまったり、また、水中に雑藻や不要なバクテリアを繁殖させてしまい、それがまりもの表面に付着することにより、まりもを死なせてしまうことがあることです。直接強い太陽光を当てない、長時間強い光に当てない、そして時々はゆるい水道水でまりもの表面を軽く洗ってやる等に気をつけてやれば、あなたのまりもの活発な光合成を見ることが出来ると思います。
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| まりもの耐温 |
- まりもはどれくらいの温度変化に耐えられるのでしょうか?一般にまりもの生息地が北半球の北部にしか見られないことから考えても、暑さに対する耐温はあまりないと思われます。まりもは30℃以上の温度での輸送には適さないという報告もあるようですが、当社では、今まで夏場にも輸送したことがありますが、痛んだという経験はありません。
- たとえば、養殖まりもは購入後、表面の糸状体が毛が抜けるようにぱらぱらと抜け落ちて水を汚すことがあります。しかし、こういった現象は天然まりもでは見られません。ただし、30℃以上の水温がまりもに良い水温でないことは確かでしょう。
飼育の場合は、夏場の替え水による温度管理は必要です。もし猛暑の夏場に長期間旅行するような時は、冷蔵庫に入れておくのも一考です。
- 文献による実験では、零下10℃までは害を受けず、それ以下になると細胞の一部が死んで、まりもの表面の細胞が褪色するとあります。皆さんの部屋の温度がここまで寒くなることは考えられませんので、寒さに対する問題はまったくないと言って良いでしょう。
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